タイ証券取引所(SET)で、アルゴリズム取引(ロボットトレード)が出来高全体の48%を占めていることが明らかになった。人間のトレーダーによる取引はもはや半数を割っている。
ロボットトレードは、プログラムされたアルゴリズムが市場データをリアルタイムで分析し、ミリ秒単位で売買を繰り返す。短期の価格変動を捉えて利益を出す手法で、機関投資家やヘッジファンドが主に利用する。
象徴的な動きがTFG(Thai Factory Group)株だ。ロボットトレードの大量買いが入り、1日で8%の急騰を記録した。個人投資家がニュースを確認して注文を入れる頃には、すでにアルゴリズムが先回りしている構図だ。
出来高の半分がロボットというのは、個人投資家にとって気になるデータだ。短期的な値動きは人間が太刀打ちできない速度で起きており、デイトレードの難易度が上がっている。一方、長期投資のファンダメンタルズには影響しないとの見方もある。
SETは2026年に入り中東紛争と燃料危機の影響で軟調な展開が続く。海外マネーの流出が止まらない中、ロボットトレードの比率上昇は市場構造の変質を示唆している。