プーケット知事ニラット・ポンシッタウォン氏は2026年3月24日、県内3カ所の貯水池の合計貯水量が約1200万立方メートル(貯水率52%)にとどまり、このまま雨が降らなければ約100日分しか水が持たないと明らかにした。会議にはプーケット水道地区支局長、南西部気象センター長、灌漑局、県防災局などが出席した。
プーケットは島嶼部という地理的制約から、水資源の確保が構造的に難しい。雨水のほとんどは急峻な山地から直接海に流れ出てしまうため、ダムや貯水池の貯留量は限られる。観光業・建設業の拡大とともに水需要は年々増加しているが、供給インフラはそれに追いついていない。
知事は乾季(12〜4月)に備えた緊急対応として、地下水探査の拡大、タンカーによる水の輸送、隣接するプーケット本島・パンガー県からの補水ルートの検討、節水キャンペーンの強化などを指示した。観光ホテルや商業施設に対しては任意の節水協定への参加を求める予定だ。
プーケットは年間の観光客数が1000万人規模に達する観光地で、ホテルのプールや洗濯・飲料水供給など観光業関連の水需要が突出して高い。2025年の乾季には一部地区で断水が発生しており、2026年も同様の事態が懸念される。
タイ全体では2025年の雨量は平均に近かったが、プーケットを含む南部では分布が偏り、乾季末には貯水率が低い地点が散見された。気候変動の影響で乾季の長期化が懸念されており、タイ政府の水資源管理長期計画では2030年までに南部島嶼部の水源多様化を目標に掲げている。水問題はプーケットの観光持続可能性に直結する課題だ。