チェンマイの生鮮市場で豚肉と鶏肉の価格が値上がりしている。4月上旬の調査では、豚肉が1kg10バーツ上昇し、鶏肉(部位売り)は1kg13バーツ値上がりした。買い物客からは「毎週来るたびに値段が上がっている」という声が聞かれた。
値上がりの直接原因は燃料費だ。ディーゼルが1L50バーツ近くまで上昇したことで、農場から市場への輸送コストが大幅に増えた。飼料も輸送コストが上乗せされて高騰しており、養豚・養鶏の生産コスト全体が上がっている。北部チェンマイは農場が周辺農村に分散しているため、1回の集荷・配送にかかる燃料費が大きい。
チェンマイは北タイの中心都市で、住民約100万人以上が生活する。生鮮市場(タラート・サット)は毎日朝4時から昼前まで開かれ、近隣農村の農産物が集まる。食肉は市場全体の売上の大きな部分を占めており、価格変動が家計に直結する。
豚肉の値上がりはチェンマイだけでなく全国的な傾向だ。タイ全体で豚肉が1kgあたり165バーツを超えており、前年から15〜20%高い水準だ。燃料費増大に加え、コスト高騰で中小養豚農家が廃業・縮小し、供給量が減少していることも価格押し上げ要因となっている。
タイ北部は物価が全国平均よりやや安い地域だが、今回の食品値上がりの影響は北部でも変わらない。低所得世帯ほど食費の割合が高く、肉類・卵の値上がりは家計を直撃する。商務省はチェンマイを含む全国の市場価格を監視し、過度な値上がりを防ぐよう業者に注意喚起している。