タイ東北部ヤソトーン県クッチュム郡で5月13日午後、同じ食堂が18輪トレーラーに突入された約20分後、別のピックアップトラックにも再び突入され、運転手と同乗者の2人が重傷を負う異例の連続事故が起きた。場所はクッチュム町チャオセデット通りのバーンコークスーン交差点で、交差点の構造そのものに危険性がある可能性も指摘できる現場だ。地方道を運転する在タイ日本人ドライバーにとっても他人事ではない。
16時、18輪トレーラーが食堂に突入
最初の事故は5月13日16時頃。チャオセデット通りの交差点(バーンコークスーン四叉路)にある食堂に、18輪の大型トレーラーが突っ込み、店舗の前部分が大きく壊れた。トレーラーの運転手が負傷したものの、当時は店内に客がおらず、店員や利用客に被害はなかった。地元警察と救急隊が現場検証と運転手の救助に当たっていた。
20分後、ピックアップが同じ店に再突入
ところが、その僅か20分後の16時20分、現場の処理中に別のピックアップトラックがコントロールを失い、同じ食堂に再び突入した。今度は運転手と同乗者の2人が重傷。報告によると、運転手は23歳の男性で、左首に深い裂傷を負ったという。1日のうちに同じ建物が2度別々の事故で破壊される、極めて珍しい事態だ。
同じ交差点・同じ店舗が舞台
事故が起きたのは、ヤソトーン県クッチュム郡クッチュム町のチャオセデット通り。バーンコークスーン交差点は、地域の主要交差点の一つで、トラックの往来も多い場所だ。同じ位置・同じ店舗で短時間に2回事故が起きたという事実は、見通しやスピード制限、信号タイミングなど、交差点設計そのものに問題があるのではないかと地域住民に疑念を抱かせている。
タイ地方道のリスクが浮き彫りに
タイの地方道では、大型トラック・ピックアップが住宅街や食堂沿いを高速で抜けていく場面が珍しくない。スピード超過、過積載、路面の見通し不良、ブレーキの摩耗など、要因は複数考えられる。今回のように1つの店舗を2台が立て続けに襲うケースは異例だが、交差点の構造的危険性が顕在化した事例とも捉えられる。
関連背景
地方道で食堂や商店の真横を運転する場合、対向のトラックがバランスを崩した際の進路に注意したい。ヤソトーン・ロイエット・シーサケート等のイサーン地方を運転で抜ける機会のある駐在員は、地方主要交差点での速度を控えめにすることが基本の防衛運転になる。地方道路の交差点は、信号があっても黄→赤切替が早く、トラックドライバーの「行ける」判断が衝突につながりやすい。


