タイ食品医薬品庁(อย./FDA)が5月12日、サプリメント「VTEAY MAGNESIUM GLYCINATE + ZINC」を販売するオンライン店舗の閉鎖をプラットフォーム各社に指示したと公式FB「FDA Thai」で発表した。問題は同サプリ販売者が(A)他製品のFDA登録番号を「なりすまし」で表示、(B)偽造の許可書類を使って公式店舗(Official Store)を開設、という二重の悪質性。タイFDAは「全プラットフォームに登録書類と実商品の照合厳格化」を要請し、消費者には「購入前に必ずFDA番号を確認」と呼びかけている。スパッタラー薬剤師(สุภัทรา บุญเสริม)が長官として現場対応を統括。
事件の詳細は次の通り。
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 発表日 | 2026年5月12日 |
| 発表機関 | タイ食品医薬品庁(อย./FDA Thailand) |
| 対象製品 | VTEAY MAGNESIUM GLYCINATE + ZINC |
| 問題の種類 | FDA登録番号の「なりすまし」+ 偽造許可書類 |
| 措置 | 全プラットフォームに店舗閉鎖指示 |
| 担当者 | สุภัทรา บุญเสริム 薬剤師(FDA長官) |
| 消費者警告 | 購入前にFDA番号確認 |
FDA長官スパッタラー薬剤師の説明では、オンライン健康製品の継続的監視で、(A)安価販売の組織的詐欺行為、(B)他製品のFDA番号を表示、(C)公式店舗(Official Store)の権威を悪用、というパターンが確認された。同サプリの製造業者は不明だが、販売者が偽造書類でプラットフォーム上の信頼性を装っていた。
タイのオンライン健康製品市場は急成長中で、(i)Shopee、(ii)Lazada、(iii)TikTok Shop、(iv)Facebook Marketplace、(v)Line OA、を中心に膨大な取引が行われている。FDAは長年、なりすまし・偽造製品の摘発に苦戦してきており、本件もその一例として位置付けられる。
サプリメントの安全性確認は、(1)FDA登録番号の存在、(2)FDA公式サイト(oryor.com)での照合、(3)製造業者の実在確認、(4)成分の科学的根拠、(5)副作用情報の透明性、で行うのが標準的だ。「VTEAY MAGNESIUM GLYCINATE + ZINC」を購入してしまった消費者は、(A)健康被害の有無を確認、(B)医師相談、(C)残品の処分(飲用中止)、(D)プラットフォームへの返金請求、を順に行うことが推奨される。
タイ市場にはマグネシウム+亜鉛複合サプリが多数流通しており、本物の認定製品も多い。消費者は「安すぎる商品は疑う」「FDA番号の照合は必須」「公式店舗(Official Store)の称号だけで信頼しない」「成分・効能の誇張表現に注意」などの基本的な防御策を持つべきだ。
タイFDAは今回、全プラットフォームへの「登録書類厳格チェック義務化」を要請。プラットフォーム側は今後、(A)店舗開設時の書類審査、(B)FDA番号と実製品の照合、(C)疑わしい商品の自動検知、(D)通報窓口の整備、の運用強化が必要となる。Shopee・Lazada・TikTok Shopなどの大手プラットフォームの対応が、市場全体の安全性を左右する。
タイ在住の日本人駐在員家族にとっては、サプリメント購入時の重要な警戒材料となる。(1)バンコクのコンビニ・ドラッグストア(Watson・Boots等)の実店舗で購入、(2)オンライン購入はShopee Mall・Lazada Mall等の認定ブランド店舗のみ、(3)FDA番号をoryor.comで照合、(4)日本人向け医療機関(バムルンラード病院・サミティベート病院等)の薬局で相談、(5)日本からの持ち込みは個人輸入規制を確認、などの実践的対策が重要となる。子供・高齢者の健康に直接影響するため、安価誘引のオンライン購入は特に警戒すべきだ。