タイ中央交通警察が5月10日、ラヨーン県在住の2人をバンコクで摘発、車内からヤーバー(メタンフェタミン錠剤)40万錠を押収した。発覚の発端はバンパーイン地区の飲酒運転検問で、容疑者2人は検問の前で車を停めて歩いて逃げ出すという不審な動作を見せ、警察が追跡したことで麻薬輸送が露呈した。
中央交通警察がラヨーンの2人を逮捕、ヤーバー40万錠押収
中央交通警察(บก.จร.)のダムロンサック・サワーンガーム警察少将らが指揮する作戦で、ラヨーン県在住のアヌチット氏(44、姓は伏せる)ともう1人が逮捕された。捜査チームには副本部長のティラウィット警察大佐、ジャモン警察大佐、第1課長のレーウット警察大佐、副第1課長のクリッタン警察中佐、スラポン警察中佐らが投入された。現場対応はクリッエングクライ警察少佐の巡査隊が担当した。
飲酒検問前で車を停めて歩いて逃走の不審動作で発覚
事件はバンコク・バンパーイン地区の交通検問で起きた。検問所が近づくと、容疑者の運転するピックアップトラックが手前で停車し、ドライバーと同乗者の2人が車を降りて歩いて逃走するという明らかに不自然な動作を見せた。警察官は2人を追って身柄を確保した上で、放置された車内を捜索し、ヤーバー40万錠を発見・押収した。
バンパーインからの麻薬輸送ルート、首都圏流通の典型
押収量40万錠は中規模ながら、首都圏に流れていれば多数の使用者の手に渡る量だ。タイのメタンフェタミン流通は、北部ゴールデントライアングルから国境を越えてタイ北部に入り、中部のバンパーインや東部のラヨーン経由で首都圏に運ばれる流れが定型化している。今回もその一部の輸送途中で摘発された形と見られ、警察は供給元と販売先の特定を急いでいる。
在タイ日本人にも警告、検問所の重要性
タイの飲酒検問は祝日や週末を中心に頻繁に実施されており、麻薬密輸の摘発にも一定の効果を上げている。在タイ日本人駐在員にとって直接の影響は薄いが、夜間に運転する場合は検問の存在を念頭に置き、運転時の飲酒は完全に避けることが基本だ。検問前で不審な動きを見せる車両に遭遇した場合は、距離を取って通報する判断も安全策となる。