タイ・プーケット県カトゥー地区で5月8日、放課後に豚串を販売していた高校生ジョジョ・サベルが、路上で突然倒れて意識を失った外国人観光客に心肺蘇生(CPR)を施し、観光客の命を救った。観光客は救急車が到着する前に意識を回復、ジョジョの「勇敢で迅速な対応」がSNSで広く称賛されている。タイの公教育で普及するCPR訓練が観光地で実践された好例だ。
プーケット・カトゥーの高校生ジョジョが豚串販売中、倒れた観光客をCPR
事案はプーケット県カトゥー地区の茶店外の路上で、2026年5月8日(金)に発生した。地元のカトゥー・ウィッタヤ・スクール(Kathu Wittaya School)に通うジョジョ・サベルくんは、放課後に豚串の屋台を出して販売していた。茶店の外を歩いていた外国人観光客が突然倒れ、地面に頭部を打って意識を失う事態が目の前で起きた。ジョジョくんは販売を中断し、即座に駆け寄って状態を確認した。
茶店前で外国人観光客が突然倒れて頭部出血、意識不明
倒れた観光客は頭部から出血し、呼びかけにも反応がない状態だった。国籍や年齢は当局から明らかにされていないが、観光客と確認されている。ジョジョくんは状況を把握するとすぐに胸骨圧迫を始めるCPR(心肺蘇生)を実施した。地元の通行人や周囲の店舗の人たちが救急車を呼び、応援が到着するまでジョジョくんは作業を継続した。
救急車到着前に意識回復、SNSで「勇敢で迅速」と称賛
ジョジョくんのCPR奏功により、外国人観光客は救急車が到着する前に意識を回復し反応を示すようになった。生存は確認されているが、詳細な医学的状態については当局から正式発表されていない。事案の様子はSNSで広く共有され、「学生の勇敢で迅速な対応」として称賛のコメントが集まっている。プーケットの観光地でタイ人若者が外国人観光客を救う構図は、地域社会の評価を一段引き上げる出来事となった。
タイの公教育CPR普及、観光地での緊急対応の重要性
タイでは近年、学校教育の一環として救急処置・CPR訓練が広がっている。今回のジョジョくんの行動は、その教育成果が現場で実を結んだ好例だ。プーケットを含むタイの主要観光地では、外国人観光客の急病・事故対応が常に課題となっており、地元の若者がCPRを正しく実施できる比率の高まりは、観光地の安全度を支える隠れた基盤となる。在タイ日本人にとっても、プーケット出張・旅行で同様の場面に居合わせる可能性を考えると、CPR講習を受けておく価値は十分にある。バンコクの大手病院や日本人会では定期的にCPR・AED講習が開催されている。