タイ・チェンマイ県のシーランナー国立公園で5月8日夜、SMART Patrol(高品質パトロール隊)が密猟者3人を銃と長尾舟ごと逮捕した。場所はメーンガーダム湖の森林帯ホアイパーチョー。スチャート天然資源環境大臣の取締強化指示を受けた行動で、ダム湖を経由して国立公園内に侵入する密猟ルートが浮き彫りになった。
シーランナー国立公園のSMART Patrol、密猟者3人を逮捕
第16保護地区局長クリッサヤーム・コンサットリー氏が5月9日に発表した。前日5月8日、シーランナー国立公園長アーノン・クナーン氏が、保護地区警備隊のシーランナー11拠点(ホアイメーカワ)と中央パトロール隊の合同チームを率いて、チェンマイ県のシーランナー国立公園の森林帯にあるホアイパーチョー地区でボートパトロールを実施した。スチャート天然資源環境大臣からの「密猟と自然資源破壊の取り締まりを徹底するように」という指示を受けた強化作戦の一環だった。
メーンガーダム湖の森林帯、銃と長尾舟・装備一式押収
パトロール中、岸辺に怪しい長尾舟が停泊しているのを発見し、捜査員はその場で待ち伏せ態勢を取った。午後6時30分頃、舟の所有者と思われる3人の男が森から戻ってきたところを取り押さえた。一同からは銃、長尾舟(タイの川船)、密猟用の装備一式が押収された。3人は密猟目的で公園内に侵入したことを認めたという。
ボートパトロールで怪しい船発見、待ち伏せ作戦が功を奏す
シーランナー国立公園は、メーンガーダム湖の周辺を含む広大な保護区で、湖面と森林の境界が密猟者の侵入経路として使われやすい。今回のSMART Patrolは、伝統的な徒歩パトロールに加えて、ボートでの水路パトロールを組み込むことで、湖から森に上陸する密猟者の動きを捕捉できる体制を作った。長尾舟という伝統的なタイの川船を使って侵入する手口は、地元の地形を熟知した者にしかできない。
スチャート環境大臣の取締強化方針、タイ国立公園の密猟問題
スチャート天然資源環境大臣は、清浄空気法案の再上程など環境政策全体で積極的な姿勢を示しており、密猟取締もその柱の一つだ。タイの国立公園では、野生動物の肉・皮・骨・牙などを目的とした密猟、希少植物の盗伐、ダム湖や河川での違法漁業が依然として残っている。在タイ日本人駐在員にとってもチェンマイは観光・週末旅行の定番先で、シーランナー国立公園のような自然資源が守られることは、タイの観光資源を継続的に楽しむうえで欠かせない条件となる。