プラチンブリー県カビンブリー郡で2026年4月17日夕方、夏の嵐が直撃し電柱24本が連鎖倒壊した。高圧電柱7本と低圧電柱17本が、スワンナソン通り沿いのコークホーム交差点付近で相次いで倒れ、カビンブリー郡内ほぼ全域が大規模停電に陥った。
倒壊の連鎖
カビンブリー地方電力公社のバンティット所長によると、強風で最初に20,000ボルトの高圧電柱が折れ倒れた。高圧送電線が引きずられたことで周囲の電柱を次々と引き倒す連鎖が起き、最終的に高圧7本・低圧17本の合計24本が一斉に倒れた。
倒れた電柱が道路を塞ぎ、コークホーム交差点では1車線が通行不能となった。電力会社は大型クレーン車を出動させ、道路の封鎖と復旧作業を並行して進めた。
4月の暑季嵐の性質
4月は一年で最も雷雨が多い月だ。猛暑で温められた地表の空気が強い上昇気流を生み、積乱雲が午後から夕方にかけて急速に発達する。夕方4〜6時台に局地的な強風・落雷・大雨が突発するパターンが典型的で、今回もそのタイミングで発生した。
タイ気象庁は4月16〜20日を対象に夏の嵐警報第4号を発令しており、プラチンブリーは影響範囲に含まれていた。
地方インフラの老朽化問題
今回の倒壊24本という数は、インフラの老朽化問題を浮き彫りにした。タイの地方の送電インフラは1970〜80年代に整備されたものが多く、風雨への耐久性が低い部分がある。都市部では送電線の地中化が進んでいるが、地方では未対応区間が広大に残る。同時期にコラート県でも駅のホーム屋根70mが崩壊する事故が起き、全国的に老朽インフラの問題が一時に表面化した形だ。



