ウドンターニー県でソンクラーンの水かけ祭りを楽しんでいた21歳の女子大生インさんが、2026年4月14日夜11時半ごろ、若者グループの乱闘に巻き込まれてビール瓶を顔面に受け、脳の腫脹と出血が確認されてICUに入った。乱闘の当事者ではなく、完全な「流れ弾」被害だ。
事件の詳細
Khaosodによると、被害者のインさん(21歳)は友人とウドンターニー市内のサームイェーク・タワンデーン交差点付近で水かけイベントを楽しんでいた。そこに別の若者グループが乱闘を始め、その混乱の中でビール瓶が顔面に直撃した。
インさんは意識を失って倒れ、救急車で病院に搬送された。歯が3本折れ、顔が変形する損傷を受けており、脳の腫脹と内出血が確認されてICU入りとなった。家族が地元メディアに情報提供し、加害者の特定と厳重な処罰を求めた。
ソンクラーンの乱闘問題
タイのソンクラーン祭りは本来、水をかけ合って新年を祝う和やかな行事だ。しかし近年、特に若者が集まる夜間の繁華街では、酒に酔った集団の乱闘が毎年発生している。2026年のソンクラーン期間(4月13〜15日前後)は全国で数百件の傷害事件が報告された。
ウドンターニーは東北部の主要都市で、ソンクラーン期間中は地方から戻ってくる若者も多く、深夜まで人出が続く。警察は繁華街に増員配備するが、広い会場での全件制止は難しい。
家族の訴え
インさんの家族は「娘は何もしていないのに被害を受けた。加害者を特定して処罰してほしい」とメディアに訴えた。現場には多数の目撃者がいたとされるが、混乱の中でビール瓶を投げた人物の特定は困難が予想される。
ウドンターニー警察は捜査を開始し、現場の監視カメラ映像と目撃証言の収集を進めた。
タイのソンクラーン期間の統計
タイ警察庁のデータによると、2025年のソンクラーン7日間では傷害事件約1,200件、死者は乱闘・事故を合わせて数十人にのぼった。「7危険日」と呼ばれるソンクラーン期間の安全対策は毎年課題として残っている。
特にビール瓶や花火が凶器として使われるケースが目立ち、一般市民が危険にさらされる構造的な問題がある。



