サムットプラーカーン県バーンプリー郡で2026年4月16日夜、外資系工場の専属ドライバーだったアネーク・シリさん(49歳)が、エンジンをかけたまま車内でエアコンをつけて休憩し、そのまま遺体で発見された。熱中症(ヒートストローク)によるものと警察は推定している。
死亡前の状況
同僚の証言によると、この日アネークさんは「今日は本当に暑い」と繰り返し訴えていた。午後、雇用主の外国人上司が退社するまでの待機中に洗車を行い、終了後に運転席のシートを倒してエアコンをつけたまま休憩に入った。
午後9時頃、退社した外国人上司が迎えの車が来ていないことに気づいて車まで確認しに行ったところ、アネークさんが動かない状態で横になっているのを発見した。救急隊が到着した時点ですでに体が硬直しており、死後少なくとも2時間が経過していたとみられる。
ヒートストロークの危険性
外傷や暴行の痕はなかった。警察は体温上昇による熱中症死と結論づけた。
2026年4月中旬のタイは暑季のピークに当たっており、北部・中部では気温42度を記録するなど記録的な猛暑が続いていた。長時間の屋外作業の後に閉鎖空間に入ると、外気との気温差があっても体温調節が追いつかないケースがある。エアコンの効いた車内にいても、すでに体が限界を超えていれば手遅れになる。
タイの暑季に注意すべきこと
タイの保健省は4〜5月の暑季に水分補給と直射日光を避けることを繰り返し呼びかけている。特に屋外で長時間作業する人、高齢者、基礎疾患のある人は熱中症リスクが高い。今回のような「涼しい場所で休んでいたはずなのに」という意表をつくケースもあるため、暑季の体調管理には十分な注意が必要だ。





