ブリーラム県カンドン区のソンクラーン会場前で2026年4月15日深夜11時30分ごろ、16歳の少年が敵対グループ約20人に取り囲まれて刺殺された。18歳の主犯が「15歳の仲間が入ってきたから刺した」と供述した。
事件の経緯
地域の祭り会場前でソンクラーンを楽しんでいた16歳の少年(仮名ネ)が、20人以上のグループに囲まれ、集団暴行の末に刺されて死亡した。事件発生は深夜11時30分ごろで、地区の役所前の祭り会場近くだった。
捜査の結果、主犯として18歳のA(仮名)と、加担した15歳のB(仮名)の2人が身元確認された。Aは「15歳の仲間が集会に入ってきた。仲間が開けたので中に入って刺した」と供述した。
少年同士の抗争と集団暴行
タイの都市部・地方の祭り会場では、若者グループ間の対立・縄張り争いが表面化することがある。特にソンクラーン・新年などの祭り期間は人が集中し、飲酒も加わって喧嘩・刺傷事件が増える傾向がある。
約20人が1人を取り囲む集団暴行は、組織的な計画または積み上がった対立の爆発を示している。一方的な暴力が16歳の命を奪った。
タイの少年犯罪と祭り期間の治安
タイでは少年(18歳未満)による凶悪犯罪が社会問題として認識されている。家族・学校・地域社会の機能不全、貧困、飲酒、ドラッグ使用が背景にあることが多い。政府は少年犯罪対策の強化を繰り返し表明しているが、祭り期間中の夜間治安維持は課題が多い。
ブリーラム県は通常は比較的穏やかな東北部の地方都市だが、今回の事件はどの地域でも若者グループの暴力が起きうることを示した。地域の取り組みとして、祭り会場周辺の警察官・ボランティアの配置増強、飲酒への監視強化などが求められる。
遺族の悲しみ
被害者の母親は「息子がソンクラーンに行くと言っていたのに、こんなことになるとは思わなかった」と涙ながらに語った。16歳という若さで命を落とした少年の死は、地域に深い悲しみを残した。加害者らの法的処分は少年法に基づいて進められる。