タイとカンボジアの国境紛争で閉鎖されていたターコワイ寺院(Tak Kwai Temple)と「丘350(Hill 350)」が、ソンクラン(タイ正月)期間に限り初公開された。第2軍区が4月13〜16日の9〜15時限定で一般開放を認め、特定ルートのみ通行を許可した。
閉鎖の背景
ターコワイ寺院と丘350は、タイ・カンボジアの国境紛争の舞台となったシーサケート県カンタララック郡に位置する。2026年の国境衝突で当該地域一帯が軍の管理下に置かれ、一般人の立ち入りが禁止されていた。
ターコワイ寺院は地元の人々にとって重要な信仰の場であり、祭り期間に参拝できないことへの不満の声が続いていた。第2軍区はソンクランの期間中に限り、厳格な条件のもとで訪問を解禁することを決定した。
公開の条件
公開は4月13〜16日の4日間で、各日9時〜15時に限定される。訪問者は軍が指定した専用ルートのみを通行しなければならず、それ以外の場所への立ち入りは引き続き禁止だ。軍のガイドまたはレンジャーが同行する形式で、安全確保が最優先とされた。
ソンクランと国境観光
4月のソンクランはタイ最大の祝日で、帰省や国内観光が活発になる時期だ。国境地帯の緊張が続くなかでも「故郷の寺院に参拝したい」という地元住民の声を反映した措置と言える。
今後、外交交渉が進んで正式に国境の緊張が解消されれば、通常の観光再開が見込まれる。ターコワイ寺院はカンボジアとの国境付近にある歴史的な遺跡で、地元の信仰の中心でもある。

