バンコクのMRTシーロム線文化センター駅前で行われているソンクラーン音楽フェス「S2O Songkran Music Festival」の音量が、周辺のコンドミニアム住民に深刻な影響を与えた。4月12日、バンコク都ファイカワン区が主催者を呼び出して協議を行った。
住民からの苦情
コンドミニアムの住民は夜間の大音量に悩まされており、眠れない・仕事ができないという声が上がっていた。地域の国会議員ピティコン・バンナパーサット氏(ファイカワン選出)も問題解決に動き、地区長・警察署・主催者との協議の場が設けられた。
4月12日午後1時、区役所で関係者が集まり協議を行った。その結果として主催者は「できる限り音量を下げる」と約束した。主催者側からは「周辺コンドに事前に通知した」と説明があり、夕方にはコンドへ改めて書面で告知を送ることになった。
S2Oフェスの概要
「S2O Songkran Music Festival」はアジア最大級のウォーターフェス型EDM音楽イベントの一つとして知られる。毎年ソンクラーン時期にバンコクで開催され、国内外からDJとファンが集まる。「S2O」は「Splash To Overcome」の略とされる。
文化センター周辺にはコンドミニアムが密集しており、近年の都市開発で住民が増えた。大規模音楽イベントと住宅地の共存が課題となっており、S2Oは毎年この問題が繰り返されてきた。
都市部での音楽フェスと規制
バンコク都は騒音に関する規制を持つが、フェスティバルへの例外措置・免除が認められる場合もある。住宅エリアでの音量制限(通常は夜間55〜60デシベル以下)を超えた場合、行政指導・罰則の対象となる。
今回の協議では「音量を下げる」という合意が得られたが、これが夜間に実際に守られるかどうかが住民の関心事だった。当日夜に区の担当者が音量測定を行う予定とされた。
タイのフェス文化と都市問題
タイではソンクラーン期間中、各地で大小様々な音楽フェスが行われる。大規模なものはバンコク都心から離れた会場(ジャック・ウィレム中央公園、ラーマ9世公園など)で行われることが多いが、S2Oは都市中心部のアクセスの良い場所を使う。
都市開発が進むバンコクでは、こうした「商業的娯楽と住民の生活環境」の衝突が各所で起きており、規制と活性化のバランスが問われている。

