タイ商務省の外国貿易局(DFT)が、ラオス国境沿いの4県で低品質キャッサバチップの不正輸入を集中取り締まり、計24件の違反を摘発した。アラダー・フアントーン局長が10日に明らかにした。
キャッサバ政策・管理委員会(นบมส.)の方針に基づき、同局は2025年12月から2026年3月にかけて検査チーム4班を同時投入する大規模作戦を展開した。この時期はラオス産キャッサバの収穫期にあたり、タイへの流入量が急増する。
重点地域に指定されたのはムクダーハーン、ウボンラーチャターニー、ブンカーン、ルーイの4県である。摘発件数はムクダーハーンが10件で最多、次いでウボンラーチャターニー7件、ブンカーン5件、ルーイ2件と続いた。
違反の大半は水分含有量が基準を超過しているケースだった。水分過多のキャッサバチップが国内市場に流入すれば品質低下を招くだけでなく、国産品の価格を押し下げ、タイの農家に打撃を与えるおそれがある。
同局は今後も国境監視を継続する方針で、ラオスとの陸路貿易における検査体制の強化が中東情勢による物流混乱とあわせて農業分野の課題となっている。