チョンブリー県のセンスック郡内で、違法オンライン賭博サイトの管理者(アドミン)として逮捕された女の車内から、センスック警察署の「警察委員会(กต.ตร.)」の名称が入ったシャツが発見された。これを受けてネット上では「警察委員会と賭博グループが癒着しているのでは」という憶測が広まった。
センスック署の警察委員会は声明を発表し、問題のシャツは2021年に制作された旧モデルのものだと説明した。現在の委員会メンバーとは一切関係がなく、逮捕された女が委員会の名称を無断で利用した可能性が高いとの見解を示した。委員会は「この出来事により委員会の信用が傷つけられた。容疑者による無断使用には法的措置を取ることも検討する」と述べた。
警察委員会(กต.ตร.)はタイ各警察署に設置される外部監視機構で、管轄区域内の有識者や市民代表が参加する。警察行政の透明性確保と市民参加を目的とした組織だが、その知名度はあまり高くない。「委員会のシャツ」を持つことで警察との関係を匂わせ、社会的な信用を得ようとするケースは過去にも報告されており、公的機関の名称を「威光として悪用する」行為はタイで繰り返し問題となっている。
タイでは警察や行政機関の名称・マークを私的に利用して特権的な扱いを受けようとする行為は違法であり、詐欺罪・不正使用罪の対象となる。特に賭博グループや詐欺グループが「当局との縁故」を演出するために公的機関の名称を使うケースは、一般市民を惑わせる悪質な手口として捜査当局も警戒を強めている。
今回の逮捕されたアドミンに対しては、オンライン賭博の運営に関わる刑事責任が問われることになる。違法賭博サイトの管理者・運営者への罰則はタイでは最大懲役5年以下、罰金10万バーツ以下とされている。