タイ警察は、覚醒剤(ヤーバー)約200万錠と結晶性メタンフェタミン(アイス)約500キログラムを所持していた20歳の男を逮捕した。男は未成年の妻とともに薬物の運搬に関与していたとみられる。
捜査当局によると、男は大量の薬物を車両に積載して移動中だった。当初は警察の包囲網をかいくぐりそうになったが、偶然通りかかったアイスクリーム販売車の音楽が決め手となった。販売車の存在に気を取られた男が一瞬判断を誤り、逃走経路を失ったことで警察が確保に成功したという。
押収された薬物の総量は、アイスだけで約半トンに達する。これほどの量が一度に押収されるのは極めて異例であり、男の背後に大規模な密売組織が存在する可能性が高いと捜査関係者はみている。
タイでは近年、若年層が薬物の運び屋として利用されるケースが増加しており、今回の事件もその典型例といえる。ソンクラーン遊び資金欲しさに若者がケタミン200kgを運搬し逮捕された事件と同様、若者が高額報酬に釣られて犯罪に手を染める構図が浮かび上がる。
警察は今後、男の供述をもとに薬物の供給元や流通ルートの解明を進める方針である。タイ北部から流入する薬物の取り締まり強化が改めて課題として浮上している。
