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ソンクラー国境に10万Lの闇石油、中国系マレーシア人が地下タンクに隠蔽

ソンクラー国境に10万Lの闇石油、中国系マレーシア人が地下タンクに隠蔽

事件出典:khaosod2026/04/04 16:00

ソンクラー県サダオ郡のタイ・マレーシア国境で、中国系マレーシア人の運営するトレーラー駐車場からディーゼル10万リットルが発見された。地下タンクと地上タンクに分散して隠されており、地元当局は当初「許可あり」と主張していた。

ソンクラー県サダオ郡で4月4日、タイ・マレーシア国境に面したトレーラー駐車場から約10万リットルのディーゼル燃料が発見された。カンチャナワニット街道沿いの敷地内にある地下タンクに5万リットル、地上タンクに3万5千リットル超が貯蔵されていた。

発覚のきっかけはSNSへの投稿だった。「マレーシアとの往復トレーラーの駐車場に大量の石油が隠されている」との情報が拡散し、地元の軍が調査に乗り出した。軍は地方行政と警察に通報したが、双方とも「事業者は正規の貯蔵許可を持っている」と報告し、問題なしとの判断を下した。

これを覆したのがラッタサート・チッチュー県知事だった。報告に疑念を抱いた知事は、エネルギー局、サダオ郡長、警察、税関、物品税局など複数の機関に合同調査を命令。現場を再調査したところ、事業者は許可証を提示できず、知事は即座に刑事訴追を指示した。

事業を運営していたのは中国系マレーシア人で、サダオ郡に法人を設立していた。首相が暴露した5,700万リットル消失事件DSIが摘発したスラタニーの巨大備蓄施設はいずれも海上ルートによる備蓄だったが、今回はマレーシア国境を経由した陸路の密輸ルートが浮上した形だ。

地元の行政と警察が「問題なし」と判断した点も見逃せない。知事が介入しなければ、10万リットルの闇石油はそのまま流通していた可能性がある。法務・国防省が南部の石油倉庫11か所を急襲して以降も、地方レベルでの取り締まりの甘さが露呈した格好だ。燃料危機が深刻化するなか、密輸ネットワークの全容解明にはまだ時間がかかりそうである。