バンコクのミンブリー区で7歳の実娘をロープで絞殺して逃走したミャンマー人女性・ミョ・パパトゥン容疑者が、パタヤ沖のコーラーン島で逮捕された。犯行から数日以内に身柄を確保した。
ミョ容疑者はミンブリー区の自宅で7歳の娘をロープで首を絞めて殺害した後、バンコクを離れて逃走した。タイ警察が全国に指名手配し、交通警察、入国管理局、コーラーン島担当の地元警察の3部隊が連携した追跡作戦を展開。コーラーン島内に潜伏しているとの情報をもとに島内を捜索し、身柄を確保した。コーラーン島はパタヤ沖約7キロに浮かぶ観光地で、フェリーで本土と結ばれている。
逮捕後の取り調べで、ミョ容疑者は犯行を認めたとされる。母親がなぜ自分の子どもを殺害したのかという動機については詳細が公表されていないが、精神的な問題や深刻な家庭環境が背景にある可能性が指摘されている。ミャンマーからの移民労働者の中には過酷な労働環境や孤立した生活環境の中で精神的に追い詰められるケースがあり、そうした状況が深刻な事件につながることがある。
タイには多数のミャンマー人が出稼ぎ労働者として滞在しており、その数は100万人以上とも推計されている。工場・農業・水産加工・建設などの分野で働く人々が多く、その多くが正規の書類を持たずに働いているケースもある。不安定な滞在資格、言語の壁、社会的な孤立などが、精神的なストレスを高める要因となっている。
今回の事件は子どもの命が奪われるという悲惨な結末となったが、背景にある問題が何だったのかを社会全体で考えることが、同様の悲劇を防ぐうえで重要だ。タイの移民支援団体は、在タイミャンマー人のメンタルヘルス支援の充実を訴えている。