タイのテレビ通販大手True Shoppingが14年間の事業を終了すると発表した。4月末をもって全事業を停止し、取引先への債務は30日以内に全額返済するとしている。
True ShoppingはTrue Corporation(現CP傘下)が運営するテレビ・オンライン通販事業で、2012年に本格始動した。テレビショッピング番組とECサイトを二本柱に展開していたが、EC専業プラットフォームの急成長に太刀打ちできなくなった。
タイのEC市場はShopee、Lazada、TikTok Shopが3強を形成し、年率20%以上で成長している。テレビ視聴者は減少傾向にあり、購買行動がスマホアプリに移行した。テレビ通販のビジネスモデルは構造的に陳腐化していた。
True Shoppingは閉鎖にあたり「取引先への債務は全額、30日以内に返済する」と明言した。突然の閉鎖で取引先が被害を受けるケースがタイでは珍しくないため、この姿勢は業界内で評価されている。
タイではAmway、Unilever、地場企業がまだテレビ通販を展開しているが、いずれもEC併用型に移行している。True Shoppingの撤退は、テレビ単体での通販ビジネスがタイでも成立しなくなったことを象徴する。