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タイのADHD薬・麻酔薬は3〜6か月分の備蓄を確保、中東情勢で医薬品輸送に遅延リスク

健康出典:Khaosod2026/04/01 14:00

タイFDAがADHD薬・麻酔薬など生命関連の医薬品は3〜6か月分備蓄と発表。中東情勢で海上輸送費が急騰し、迂回ルートによる納期遅延が始まっている。

タイ食品医薬品委員会(FDA)のスパッタラー事務局長が4月1日、中東情勢による国際輸送の混乱を受け、医療用向精神薬の国内備蓄状況を発表した。

FDAによると、麻酔薬、鎮痛剤、ADHD(注意欠如・多動性障害)治療薬など「生命に関わる医薬品」は3〜6か月分の在庫を確保している。一部の非緊急薬品は1〜2か月以内に入荷予定だ。

FDAは海外メーカーに納品の前倒しを要請し、国内製薬メーカーにも原材料の備蓄増を求めている。

タイの医薬品原料はインド・中国からの輸入が多く、中東の戦争で直接的な供給途絶のリスクは低い。だがホルムズ海峡の航行リスク上昇で海上保険料と輸送費が急騰し、迂回ルートによる納期遅延が出始めている。

特に向精神薬(麻酔薬・ADHD治療薬等)は国際条約で厳格に管理されており、輸入手続きが通常の医薬品より複雑だ。輸送ルートの変更は追加の許可申請を伴い、入荷に数か月かかるケースもある。

バンコクの私立病院でADHD治療や慢性疾患の処方を受けている在タイ日本人は、処方薬の在庫状況を主治医に確認しておくことが推奨される。特に特定のジェネリックやブランド薬に依存している場合、代替薬への切り替えが必要になる可能性がある。

FDAは「現時点で緊急の薬不足は起きていない」としつつも、状況の変化を注視しているとした。