シーサケート県クーカンダン郡で2026年3月28日の夕方6時ごろ、夏の嵐が直撃した。お祝いのアーチ(ซุ้มเฉลิมพระเกียรติ)が突然崩落して道路を塞ぎ、市場の屋根が飛散し、住宅数棟が損壊した。
崩落したアーチとは
崩落した「ซุ้มเฉลิมพระเกียรติ(ソム・チャルームプラキアット)」は王室への敬意を示すために各地の幹線道路・商店街入口に設置されるアーチ型の装飾構造物だ。タイ全国に多数存在し、鉄骨・コンクリート・装飾板で作られている。
クーカンダン市の中心市場入口付近のアーチが突然倒壊し、道路を完全に塞いだ。市場で買い物中だった住民らは急いで安全な場所に避難した。
被害の全体像
倒壊したアーチのほか、商店の店頭テント・個人住宅の屋根が強風で飛散し、数件の家屋で屋根の一部または全部が破損した。強風は10〜15分程度続き、その後急激に弱まった。
クーカンダン郡長が直ちに副知事・行政当局・消防・ボランティアを率いて現場に入り、道路の清掃と被災家屋の調査を開始した。
タイの「夏の嵐」のリスク
タイでは3〜5月の暑季に「พายุฤดูร้อน(暑季の嵐)」が頻発する。大気が加熱された日中の後、夕方に冷気が流れ込むことで急激な対流活動が起き、雷雨・竜巻・突風・雹を伴う局所的な嵐が発生する。
被害は毎年全国で報告されており、特に鉄骨構造物や老朽化した建物は突風で損傷しやすい。今回の事例でも、アーチの老朽化・設置基礎の強度が問われる可能性がある。
タイ気象庁は毎年4月以降、「暑季の嵐注意報」を各県に発令するよう呼びかけており、屋外イベントや建設現場での安全対策が求められている。