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燃料高で農家が水牛レンタルで田を耕す、機械の代わりに月5,000〜6,000バーツ

燃料高で農家が水牛レンタルで田を耕す、機械の代わりに月5,000〜6,000バーツ

燃料高で農家がトラクターの代わりに水牛をレンタルして田を耕す。月5,000〜6,000バーツで燃料代より安い。半世紀ぶりの伝統農法が復活。

燃料価格の高騰が止まらないタイで、農家が驚きの対策に出た。トラクターや耕運機の燃料代が払えなくなった農家が、水牛をレンタルして田を耕し始めている。レンタル料は月5,000〜6,000バーツ(約2万〜2万5,000円)で、燃料代より安いという。

タイの農村部では、ディーゼル燃料の高騰で農業機械の運転コストが急上昇している。ディーゼルはリッター38.94バーツで、田植え準備のために耕運機を動かすだけでも1日数百バーツの燃料代がかかる。月に換算すると機械の燃料代が水牛のレンタル代を上回るケースが出てきた。

水牛による田起こしはタイの伝統的な農法だ。1970年代以降、農業の機械化が進むとともに水牛は姿を消していった。しかし今回の燃料危機が、半世紀前の農業スタイルを復活させるきっかけとなっている。

水牛を保有する農家にとっては新たな収入源にもなる。「機械を使えない時代に戻ったようだが、水牛は燃料を食べない。草を食べるだけだ」と話す農家もいる。水牛は耕作だけでなく、糞が天然の肥料にもなるため、化学肥料の高騰にも一石二鳥の効果がある。

日本人の感覚からすれば信じがたい光景だが、タイの農村の逞しさと柔軟さを象徴するエピソードだ。燃料危機が生んだ「原点回帰」として、SNSでも大きな反響を呼んでいる。