電気自動車を運転していた男性が居眠り運転でブレーキをかけずに、赤信号で停車中のバイクに後ろから突っ込んだ。バイクの同乗者の女性が死亡した。運転手は「すみません、居眠りしてしまいました」と話している。
事故の詳細は現在捜査中だが、EV特有の静粛性が居眠りを誘発した可能性も指摘されている。電気自動車はエンジン音がほとんどないため、長時間の運転で眠気に気づきにくいという問題が以前から挙げられている。
タイではEV車の普及が急速に進んでおり、バンコク・モーターショー2026でもEV展示が過去最大規模となった。燃料危機をきっかけにEVへの乗り換えが加速するなか、EVならではの安全リスクについても認識が必要だ。
ガソリン車と異なり、EVはアクセルを離すと減速する回生ブレーキ機能があるモデルも多い。しかし居眠り状態でアクセルを踏み続けていれば、ガソリン車と同様に加速し続ける。今回の事故は、EV普及に伴う新たな交通安全課題を浮き彫りにしている。
タイでは交通事故死亡率が世界でも高い水準にあり、4月1日からは交通違反の厳格な取り締まりが始まる。居眠り運転は取り締まりの重点対象の一つだ。