バンコクで2026年3月28日未明、ワン・バーンコンナーティ区のマンション内で30歳の女性が深夜に酔って帰宅し、夫のドアを壊した後にナイフで10か所以上刺して殺害した。女性は自分がやったことを「覚えていない」と供述した。
事件の経緯
午前4時30分ごろ、バーンコンナーティ警察署がジャラン・サニットウォン通り19支路8分路のマンションから通報を受けた。警察とシリラート病院の法医学チーム、ポーテックトゥン財団ボランティアが現場に急行した。
2階建てのマンションの玄関ドアに破損の跡があり、現場には酒瓶1本と女性用の片方の靴が落ちていた。室内では63歳の夫(タワッチャポン〔名前は記録上保留〕)が寝室で背中に刃物で10か所以上刺された状態で死亡していた。
容疑者の供述
妻(30歳)は逮捕時、かなりの酩酊状態で供述が一貫しなかった。「どの時点で何が起きたか記憶がない」とし、夫を刺したことも「覚えていない」と語った。
その後の調べで、妻は深夜に帰宅したが夫がドアを開けなかったため腹を立て、ドアを破って侵入。口論になった末に台所のナイフを手にして夫に暴力を振るったとみられる。
背景と年齢差
夫は63歳、妻は30歳と33歳の年齢差があった。詳細な経緯は捜査段階では不明だが、深夜の泥酔帰宅・ドアの破壊・致死的な暴行という経緯は、長期的な関係の問題や飲酒による激化が背景にある可能性がある。
タイの家庭内暴力問題
タイでは家庭内暴力(DV)が深刻な問題として認識されている。ただし従来は「家族の問題」として外部が関わりにくい文化的背景もあった。近年は国際NGOや政府機関による啓発活動が進み、被害者が声を上げやすい環境が整いつつある。
女性が加害者となるDVは統計的に少ないが発生しており、今回のように飲酒が加わった深夜のトラブルが致死的な結果につながるケースもある。