タイ気象庁は2026年3月28日、全国的な猛暑と局地的な雷雨への注意を呼びかけた。北部・東北部・中部では最高気温41度を記録する地域が出ており、大気中の微粒子「ファーラウ(霞)」が広がる中での気温上昇が続いている。
気象庁の予報
気象庁の3月28日付け24時間予報によると、全国的に暑い天候が続くと予測された。最も高温となる地域は北部・東北部・中部で、最高気温41度が見込まれた。バンコクでも39〜40度に達する見通しだった。
「ファーラウ(ฝ้าหลัว)」は日中に視界を遮る大気の霞で、強い地面輻射熱と砂埃・微粒子が混じり合った状態だ。これが出る日は体感温度が実際の気温より高く感じられる。熱中症(ฮีทสโตรก)リスクが高まるため、屋外活動を控えるよう求めた。
雷雨と突風の予報
一方で北部・東北部の一部県では夕方から夜間に雷雨と強風の可能性もあった。暑い日中に上昇気流が発生し、夕立として局地的な豪雨が降るのが3〜5月の典型的なパターンだ。
気象庁は「屋外活動を最小限にし、特に日中の12〜14時の直射日光を避けること。雷雨の際は開けた場所に立たないこと」を推奨した。
熱波とタイ人の生活
タイ人にとって「暑い季節(ฤดูร้อน)」は特別でも何でもない。ただし2026年3月は例年より明らかに高温の日が続いており、医療機関への受診件数が増加している。
農村部での農作業中の熱中症死亡事故が全国で複数報告されていた時期でもある。チャイナート県では熱中症でシニアサッカー選手が倒れる事態も起きており(別記事)、気温41度という数字は単なる夏の暑さではなく健康被害に直結するレベルだ。
41度という数字の意味
日本で言えば、東京が2023年の猛暑でも39〜40度が上限だった。タイの北部・中部は緯度が低く、乾季の輻射熱も加わるため、日本の猛暑よりも長期間にわたって高温が続く。特に3月下旬は「年間で最も暑い時期(ที่สุดแห่งปี)」に差し掛かる時期で、山火事・PM2.5・熱中症が重なるシーズンだ。
タイの国家気象局(TMD)は予報の精度向上のために衛星データとAIを活用しており、大気汚染や熱中症リスクを組み合わせた「複合危険指標」の試験運用も始めている。