タイで4月1日から、全国一斉に交通法規の厳格な取り締まりが始まる。1月に導入された3か月間の「警告後に罰金」という猶予期間が終了し、違反者には即座に罰則が適用される。当局は「エイプリルフールの冗談ではない。本気だ」と強調している。
タイでは2026年1月から交通法規の改正が施行されたが、国民への周知期間として最初の3か月間は「まず警告、悪質な場合のみ罰金」という運用がとられていた。4月1日以降は警告なしで違反切符が切られる。
対象となるのはヘルメット未着用、シートベルト未装着、飲酒運転、速度超過、信号無視、スマートフォンの操作運転など、すべての交通違反だ。特にソンクラン連休(4月中旬)を控え、例年「危険な7日間」として交通事故が急増する時期と重なることから、取り締まりの強化には大きな意味がある。
タイは世界でも交通事故死亡率が高い国の一つだ。世界保健機関(WHO)の統計によると、人口10万人あたりの交通事故死亡者数は東南アジアでワーストクラスに位置する。バイクの死亡事故が大半を占め、ヘルメット未着用が主因とされる。
在タイの日本人やタイ旅行者にとっては、レンタルバイクでのヘルメット着用や、タクシー・配車アプリ利用時のシートベルトが改めて重要になる。4月以降は外国人であっても容赦なく取り締まりを受ける可能性がある。