ラヨーン県知事が県内にある3つの製油所を緊急に召集し、増産状況を確認した。PTTグループなどの主要製油所が集中するラヨーン県は、タイの石油精製の要だ。
3製油所はいずれもフル稼働(100%以上)で運転しており、在庫を国内向けに優先的に振り向けていると報告した。PTTグループは105%稼働を発表済みだが、県レベルでの確認は初めてだ。
ラヨーン県にはマプタプット工業団地があり、石油精製だけでなく石油化学コンビナートも集中する。タイの石油サプライチェーンの心臓部だ。
地方の知事が直接製油所に乗り込む異例の対応は、燃料危機の深刻さを物語っている。パンガーやパヤオでスタンドが閉鎖されている状況で、「上流は問題ない」ことを確認する必要があった。
問題は精製後の配送だ。タンクローリーの台数と配車が追いつかず、地方への供給が滞っている。製油所がフル稼働しても、末端に届かなければ意味がない。