中東紛争による燃料危機は、タイのエネルギー構造が抱える根本的な脆弱性を露呈させている。1,976文字に及ぶ分析記事がkhaosodで公開された。
タイは原油の大部分を中東からの輸入に依存しており、ホルムズ海峡の封鎖は致命的だ。石油基金の余力は限られ、補助金では危機を吸収しきれない。6バーツの一斉値上げはその限界を示した。
電力分野でも天然ガスへの依存度が高い。LNG(液化天然ガス)の輸入ルートも中東経由が多く、石油と同じリスクを抱えている。原子力発電の計画はあるが実現は遠い。
再生可能エネルギーの比率は徐々に増えているが、全体に占める割合はまだ小さい。太陽光発電は日照が豊富なタイに適しているが、送電網の整備が追いついていない。
EV(電気自動車)の普及も燃料危機への一つの答えだが、その電気自体がLNGで作られているなら、根本的な解決にはならない。
タイが学ぶべきは、エネルギー源の多様化だ。一つのルート、一つの燃料に依存する構造は、地政学的なショックに対して極めて脆い。今回の危機は、その構造改革を急ぐ必要があることを突きつけている。