チェンマイ県で托鉢修行(トゥドン)中に森の中で迷子になっていた僧侶が、行方不明から14日後の3月27日に発見された。標高879メートルの山中で衰弱した状態だったが、意識はあり会話も可能だった。メートゥアン病院に搬送され、容体は安定している。
メートゥアン署は3月13日に僧侶の行方不明の通報を受け、ただちに大規模な捜索を開始した。オムコイ野生動物保護区の職員、複数の森林保護ユニット、地元の村長や住民ボランティアが参加し、広範囲にわたるローラー作戦を展開した。
27日午後12時45分頃、捜索隊がモンチョン地区のクンフアイルアン森林内で僧侶を発見した。発見地点は標高879メートルの深い山中だった。2週間にわたる山中での生活で体力は大幅に消耗していたが、受け答えは正常にできる状態だったという。
トゥドンとはタイの上座部仏教における苦行の一種で、僧侶が森や山を歩きながら瞑想修行を行う伝統的な実践だ。タイ北部の山岳地帯では今も多くの僧侶がトゥドンに出るが、携帯電話を持たない修行スタイルゆえに、道に迷った際の連絡手段がないことが毎年のように問題になる。
チェンマイ県のオムコイ地域は標高1,000メートル級の山々が連なる険しい地形で、雨季には道が消えることもある。今回は乾季だったことが僧侶の生存を助けた可能性がある。14日間もの間、山中で生き延びた僧侶の精神力は、修行で培われたものだろう。