ホルムズ海峡はペルシャ湾の出口に位置し、世界の石油輸送量の約2割が通過する要衝だ。イラン・米国・イスラエル間の軍事衝突が始まって以降、この海峡は事実上の封鎖状態に近く、タイを含む各国の石油輸入に深刻な影響を与えてきた。
オンシット・サンパンタラット内務省事務次官がこの朗報を明らかにした。ただし、戦闘が続く状況下での通過許可は暫定的なものであり、今後の情勢次第で再び制限される可能性は否定できないと慎重な姿勢も示した。
内務省は同時に、全国の知事に対し精油所とガソリンスタンドの集中的な監視を命じた。監視対象は販売価格、保有在庫量、実際の販売量の3点で、買い占めや不正な流通パターンの検出を狙う。県レベルのエネルギー担当者には、毎日欠かさず報告書を提出するよう義務づけた。
国民からの情報提供も重要な柱だ。燃料の不当な価格設定や買い占めを目撃した場合、ホットライン1567に24時間通報できる。各県の「良い統治センター」が通報の窓口となり、調査・対応にあたる。
ホルムズ海峡の通過許可は明るい材料だが、タイの燃料供給が正常化するまでには時間がかかる。中東での戦闘が終結しない限り、輸送リスクは残り続ける。政府と国民の双方に忍耐が求められる局面だ。