事件は2025年2月15日に発生した。ドイパークロン国立公園のレンジャーが巡回中、男が森林の下草に火をつけている現場を発見した。火はまだ手のひら大だったが、乾季の乾燥した環境では急速に拡大する危険があった。男は火を消して車で逃走したが、レンジャーが追跡し身柄を確保した。
プレー地方裁判所は、被害が大規模に至る前に消火されたものの、放火行為自体は既遂であると認定した。禁固1年4月の実刑を言い渡したうえで、被告が罪を認めたことを考慮し執行猶予を付けた。罰金14万3,000バーツは即時支払いが命じられた。
国立公園の園長は、この判決がプレー県で初の「山焼き犯」処罰の前例になると強調した。毎年2月から4月にかけて、タイ北部では農地の焼き畑や森林への放火が相次ぎ、PM2.5の急上昇を引き起こしている。チェンマイでは3月26日にPM2.5が860μg/m³を記録するなど、深刻な大気汚染が続いている。
タイ北部の山焼き問題は長年にわたり対策が遅れてきた。農家にとって焼き畑は手間のかからない農地管理の方法であり、文化的に根づいた慣行でもある。しかし、健康被害と観光への悪影響が年々深刻化する中、司法が厳罰の姿勢を示し始めたことは、流れの変化を示唆している。