エネルギー事業局とDSI(特別捜査局)は、サラブリー県で燃料4万リットルを不正に備蓄していた業者を摘発した。違反者には最大で懲役2年、罰金20万バーツ(約84万円)が科される。
摘発は合同の現場調査で行われた。エネルギー事業局の職員とDSI捜査官がサラブリー県内の施設に立ち入り、大量のディーゼル燃料が貯蔵されていることを確認した。全国のガソリンスタンドで燃料不足が深刻化する中、買い占めた燃料を高値で転売する目的だった可能性がある。
タイの燃料取引に関する法律では、許可なく大量の燃料を備蓄・販売する行為は違法だ。違反者は懲役最大2年、罰金最大20万バーツの罰則が適用される。
政府はこれまで全国2,726か所の事業所を検査し、ガソリンスタンド14か所で違反を確認していた。今回の4万リットルの備蓄摘発は、より大規模な不正の存在を示唆している。法務大臣も同日、ラヨーン県の漁業用免税燃料(グリーンオイル)の備蓄施設を視察しており、政府が燃料の不正流通に対して総力を挙げて取り組んでいる姿勢がうかがえる。
4万リットルのディーゼルは、現在の小売価格で約130万バーツ(約550万円)に相当する。燃料危機下では転売益がさらに大きくなるため、不正備蓄への誘惑は強い。政府の取り締まり強化と厳罰化が、こうした行為をどこまで抑止できるかが問われている。
出典:エネルギー事業局、DSI