サラブリー県で2026年4月、ディーゼル燃料を4万リットル備蓄した業者が当局に摘発され、懲役2年・罰金20万バーツの実刑判決が下った。タイ政府が燃料備蓄業者への厳正対処を打ち出すなかでの有罪判決で、業者への抑止力として機能することが期待されている。
摘発の経緯
タイ商工省エネルギー事業部(กรมธุรกิจพลังงาน)とDSI(特捜部)が合同で、サラブリー県内の保管施設を強制捜索した。施設内には大型タンク複数台に計4万リットルのディーゼルが不法に貯蔵されており、一定量以上の無許可保管が「石油燃料取引法」に違反するとして立件された。
量刑の内容
今回適用された罰則は「懲役2年・罰金20万バーツ」で、これは石油燃料取引法の標準的な上限刑に当たる。執行猶予なしの実刑判決が科されたことで、燃料備蓄に対する司法の厳しい姿勢が示された。
4万リットルという規模
1リットル40〜50バーツの市場価格で計算すると、4万リットルは160〜200万バーツ相当だ。この量は農家や建設業者が「使うために備蓄した」と主張できる範囲を大きく超えており、転売目的の「ブローカー行為」が明確だったとみられる。
タイ全国の摘発動向
2026年3月以降の燃料危機のなかで、全国各地で燃料備蓄業者の摘発が続いた。北部・東北部・中部で多数の逮捕者が出ており、行政処分(罰金比較)にとどまるケースと、今回のような刑事罰に持ち込むケースが使い分けられている。