ラオスのディーゼル価格がタイよりも約30バーツ高い1リットル64バーツ台に達しているため、2026年3月25日現在、ラオス人ドライバーがムクダハーン県のタイ側ガソリンスタンドに大挙して押しかけ、スタンド外まで長蛇の列ができている。
価格差の大きさ
サワンナケート省(対岸のムクダハーン市の向かい側)のディーゼル価格は1リットル42,420キープ、タイバーツ換算で約64.20バーツに達していた。同日のムクダハーン県のスタンドでのディーゼルは約33.69バーツであり、30バーツ以上の差があった。
この価格差は、ラオスから国境を越えて燃料を調達するだけで1リットルあたり30バーツ以上節約できることを意味する。大型トラック1台で500リットル積めば、1万5,000バーツ分の差になる。
ムクダハーンの現場
対岸のサワンナケートはラオス第2の都市で、タイからの製品輸入に依存した経済構造がある。物価全体がタイより高く、燃料もその一例だ。
ムクダハーン市の第2タイ・ラオス国際橋(2006年開通)を渡ってタイ側に入ることは、パスポートと適切なビザがあれば可能だ。しかし今回スタンドで給油を求めているのは、すでにタイ国内にいるラオス人トラック運転手やタイに来た商用車が多いとみられる。
スタンドの外まであふれた列には、タイ側のトラックや農家の車も混じっており、ラオス人と争いになる場面もあったという。
タイのガソリン価格政策
タイのガソホール91は3月25日時点で33.44バーツ(ムクダハーン周辺)程度で、これはラオスの61.40バーツを大きく下回る。タイが石油基金による補助を維持している間は、この価格差が続く。
ただしタイの石油基金の財政赤字は急速に膨らんでおり、補助縮小・廃止が視野に入ってきた。補助が消えた場合、タイのガソリン価格は一気に市場価格(50〜60バーツ超)に跳ね上がる可能性がある。