アヌティン・チャーンウィーラクン首相が2026年3月25日、「ガソリンスタンドで燃料を巡るトラブルが発生しているのは把握していない。政府にはまだ報告が届いていない」と述べ、燃料争奪をめぐる暴力沙汰について正式なコメントを控えた。
首相発言の背景
この発言は、タイ国会の建物前で記者から質問を受けたものだ。前日までにSNSや地方メディアで「ガソリンスタンドで順番を巡る口論や小競り合いが起きている」との報告が広まっており、記者団が確認を求めた。
首相は「まだ報告を受けていない」と繰り返し、「もし本当に起きているなら問題だが、確認できていない」との立場をとった。政府が介入するためには「報告を受けて事実確認する必要がある」と言い訳めいた説明に、批判的な報道もあった。
国民の怒りと炎上
燃料危機の最中に首相が「報告を受けていない」と述べたことは、SNSで強い批判を受けた。「国民が困っているのに把握していないとはどういうことか」「現地に行ったことがあるのか」という声が多く、「危機認識が欠如している」との批判が広がった。
燃料危機の現場
タイ南部・東北部・中部の農村地帯では、ガソリンスタンドに長蛇の列ができ、数時間待ちの末に「売り切れ」で帰ることを余儀なくされた市民が相次いでいた。大量購入しようとする業者と農家が対立するケースも報告された。
特に農業用トラクターやポンプに使うディーゼルを確保できない農家が絶望的な状況を訴えており、一部ではスタンドのオーナーへの怒鳴り込みや、割り込みを巡る喧嘩が勃発していた。
