1週間以上下落を続けていたタイの金価格が3月25日、一転して急騰した。タイ金商協会は朝9時7分の時点で一度に2回の価格改定を発表し、前日比で2,500バーツの上昇となった。
3月25日の最新価格は、金地金が買取70,600バーツ、売出70,800バーツ(1バーツ重量=約15.2グラム)。装飾品金(純度96.5%)は買取69,190バーツ、売出71,600バーツだ。装飾品金の売出価格は71,000バーツの大台を突破した。
前日までタイの金市場では「パニック売り」が続いていた。中東紛争の先行き不安から現金化を急ぐ投資家の売りが1週間以上続き、価格は下落の一途をたどっていた。しかし25日は世界の金スポット価格の反発を受けて、タイ市場でも買い戻しが入った形だ。
金価格の乱高下はタイの金取引市場に混乱をもたらしている。前日に安値で売却した投資家にとっては痛手であり、逆に安値で買い向かった人にとっては利益となった。タイでは金は庶民の資産保全手段として広く利用されており、数千バーツ単位の急変動は家計の判断に直結する。
ヤワラート(バンコク中華街)の金店では、急騰を受けて売買が活発化している。中東情勢が不安定なまま続く限り、金価格の変動幅は大きくなりやすい。買い時・売り時の判断が難しい局面が当面続くだろう。
出典:タイ金商協会