タイ東北部のミットラパープ道路(国道2号線)で、夜勤を終えて帰宅途中だった警察官が運転するピックアップトラックが前方の労働者送迎車に追突し、計3台が絡む玉突き事故が発生した。合計11人が負傷した。
警察官は夜勤明けで疲労が蓄積している状態だった。居眠り運転(วูบหลับใน)でハンドル操作を誤り、前方を走行していた労働者送迎車の後部に追突した。その衝撃で送迎車がさらに前の車を押し出す形となり、3台が連鎖する玉突き事故に発展した。送迎車に乗っていた工場労働者たちを含む11人が負傷し、病院に搬送された。
タイでは居眠り運転が交通事故死亡の主要原因の一つとして長年問題視されている。特に深夜から早朝にかけての長距離運転が多いトラック・バスの運転手と、夜勤明けの労働者による事故が目立つ。国道2号線は農産物輸送や工場労働者の通勤ルートとして利用されており、長距離を一気に移動する車両が多い。
今回の場合、加害者が警察官という点でも注目を集めた。「法を執行する立場の人間が交通法規を犯した」という批判がSNSで広がった一方、「夜勤明けで眠いのは人間として当然であり、交代制勤務の見直しが必要だ」という意見も出た。警察官の長時間勤務と過労は以前から指摘されている問題であり、適切な休息時間を保証する体制の整備が求められている。
日本でも居眠り運転による大型事故が繰り返し発生しており、ドライバーの疲労管理と高速道路での強制停車システムの普及が課題となっている。タイでも商業車両に対する義務的な休憩規制や、速度超過・脇見運転を検知するAI搭載ドライブレコーダーの普及が議論されている。