タイ東北部のミットラパープ道路で、勤務明けの警察官が運転するピックアップトラックが労働者送迎車に追突し、連鎖的に3台が絡む事故が発生した。合計11人が負傷した。
警察官は夜勤明けで帰宅途中だった。居眠り運転(วูบหลับใน)でハンドル操作を誤り、前方の労働者送迎車に追突。さらにその衝撃で送迎車が前の車に押し出され、玉突き事故となった。
タイでは「居眠り運転」が交通事故の主要原因の一つだ。特に長距離運転が多いトラック・バスの運転手や、夜勤明けの労働者に多い。燃料危機でタンクローリーの運転手が居眠り事故を起こした事例も今月報告されている。
加害者が警察官という点がタイのSNSで注目を集めた。「取り締まる側が事故を起こしている」という声が上がっている。タイの警察は交通取り締まりを頻繁に行うが、警察官自身の運転マナーが問われるケースは後を絶たない。
日本では居眠り運転は危険運転致傷罪に問われる可能性があるが、タイでは過失致傷として処理されることが多い。労働者送迎車には安全基準が不十分な車両も多く、事故時の被害が拡大しやすい構造的な問題がある。