中国政府が約4年ぶりとなる大幅な燃料価格の引き上げを実施した。ガソリンとディーゼルの小売価格が一斉に値上げされた。
中国はタイと同様にエネルギーの大口輸入国だ。世界最大の原油輸入国である中国の値上げは、国際原油市場の需給バランスに影響を与える。中国が値上げに踏み切ったということは、「もう価格を抑えきれない」という判断が働いたことを意味する。
タイ、日本、フィリピン、ミャンマーに続き、中国でも燃料値上げが実施されたことで、アジア全体が「原油高の連鎖」に巻き込まれている構図が鮮明になった。
中国の場合、政府が小売価格を直接管理する「政府統制価格」制度を採用している。タイの石油基金と似た仕組みだが、中国の方が財源が豊富なため価格抑制の余地が大きかった。それでも値上げに踏み切った点が、今回の原油高の深刻さを物語っている。
日本ではガソリン補助金(元売り補助)で1リットル175円前後を維持しているが、補助額は拡大の一途だ。各国とも「いつまで補助金で持たせられるか」が問われている。