タイ警察の長官は、燃料の備蓄横流しと不正輸出の取り締まりを全国で強化すると指示した。同時にタンクローリーの深夜運行規制を緩和し、24時間体制でスタンドへの燃料配送を可能にする。
従来、タンクローリーは安全上の理由から深夜帯の運行に制限があった。しかし燃料不足が全国に広がる中、配送のボトルネックとなっていた深夜規制を一時的に解除する。
備蓄横流しについては、アーントーン県の石油貯蔵施設が基準以下の品質の燃料を出荷していた疑いで調査中だ。元財務大臣カーン氏は「備蓄があるのにスタンドに届かない理由」を追及する緊急動議を25日に提出する予定で、流通の問題に政治的な注目が集まっている。
日本では危険物運搬のルール(消防法)が厳格で、タンクローリーの深夜運行緩和は簡単には行われない。タイが規制を緩和してでも供給を優先する判断は、危機の深刻さを物語っている。