パリ装飾美術館(Musée des Arts Décoratifs、MAD)で5月13日から、タイ王室衣装の特別展「La Mode en Majesté: Royal Thai Dress from Tradition to Modernity(陛下のモード—伝統から現代へのタイ王室衣装)」が始まった。会期は11月1日までで、ドレス・布地・アクセサリー・写真など約200点が7つのギャラリーに並ぶ。後援にはシリヴァンナワリー・ナリラタナ・ラジャカンヤ王女(現国王ラーマ10世の娘)が立ち、共催はクイーン・シリキット繊維博物館(QSMT)とタイ持続可能な工芸研究所(SACIT)。在フランス・タイ王国大使館が支援している。
展示の核になっているのは、ラーマ9世の妃で現国王の母にあたるシリキット王太后が、歴史家やタイ人デザイナーたちと組んでまとめあげた「タイ伝統衣装8形式」だ。日常着のRuean Tonから戴冠式級のChakraphat、最高格式のSiwalaiまで、用途別に整理されたフォーマットで、いまもタイの公式行事で見かける装いの基礎になっている。タイのシルクや手織りの素材、絹箔押し、宝飾の技法が下地にあって、そこに現代的なシルエットを乗せている、というつくり方だ。




