タイ警察庁経済犯罪対策部が5月11日午後4時30分、チョンブリ県バンラムン郡ノンプルー地区の高級住宅で、中国人3人が電子タバコ用液体(ポッドケ/Pod K)を違法製造していた工場を摘発した。2階建て延床約100ワー(約400平方メートル)の邸宅内に化学薬品製造装置・大量のポッドケカートリッジ・複数の化学物質タンクが設置されていた。近隣住民は「この家は無人だと思っていた。いつも電気が消えていて、出入りする人も見たことがなかった」と証言しており、意図的な「無人偽装」で長期間摘発を免れていた形だ。
捜査チームは事前情報を元に家宅捜索令状を取得して強制執行した。逮捕された中国人3人は、違法薬物製造・電子タバコ関連物質の違法製造・無許可化学物質の保有・外国人による違法事業運営などの容疑で取り調べ中だ。氏名・年齢・出身地は公開されていないが、組織犯罪ネットワークの末端とみられる。
2月に続く摘発、ネットワーク解明へ
タイ警察は2月にも同じチョンブリ県内で類似の違法薬物製造装置を押収しており、中国系違法薬物製造ネットワークの存在を示唆する。ポッドケ製造装置の特殊性・化学物質の調達ルート・販売先と流通経路の解明が捜査の焦点となる。本事件は中国人ミンチェン氏の武器庫事件やパンガン・サムイ島のノミニー1万1426社と並ぶ、中国系外国人犯罪の組織化という文脈に位置づけられる。タイ法律上、電子タバコ・ポッドケは「販売・輸入禁止」だが所持・使用は法的にグレーゾーンとなっており、違法製造工場の摘発は国内供給の遮断と若者への普及防止を狙う。