ノンカイ県の有名寺院住職が13歳の少女に対する不適切行為で告発される事件が5月11日に報じられ、タイ仏教界に再びスキャンダルが直撃した。住職の不祥事を撮影したクリップ動画がオンライン流出した後、住職は寺院から逃走した。元弟子が住職の長年の問題行動を詳細に告発しており、警察が身柄確保に向けて捜査している。
クリップ流出と逃走
問題の映像は5月上旬にSNSに出回り始めた。映像には住職とみられる男性が13歳の少女に対して不適切な行為を行う場面が映っていたとされる。映像の拡散直後、住職はノンカイ県内の寺院から姿を消した。
警察は身柄確保に向けて動いており、所在の確認と逮捕状の申請手続きを進めている。
元弟子による詳細な告発
今回特に注目を集めたのは、元弟子による告発の具体性だ。元弟子は今回の少女への行為だけでなく、住職の過去の複数の不適切行為を詳細に証言した。被害者が1人にとどまらない可能性が示唆されており、警察は元弟子の証言をもとに被害状況の全容解明を進めている。
タイ仏教界での続く不祥事
タイでは僧侶による不祥事が後を絶たない。近年は薬物使用、性犯罪、資金横領など様々な事案が発覚しており、仏教行政局(NADC)はこうした問題に対応するための規律強化策を進めてきた。
2022年には未成年者への性的暴行を犯した僧侶に対し、還俗後に刑事訴追するという判例が確立されたが、高知名度の住職は信者の支持を背景に問題が表に出にくい構造があるとも指摘される。
子どもへの性犯罪とタイの法律
タイ刑法では18歳未満の未成年者への性的暴行は厳しく処罰される。被害者が13歳という年齢は「特別保護対象」として扱われ、加害者の社会的地位(僧侶)も量刑に影響する可能性がある。
僧侶は還俗してから刑事訴追される手続きをとるのが通例で、タイ仏教行政局への報告と還俗手続きが並行して進む。