タイ北部ペッチャブーン県のロムガオ郡とロムサック郡で5月9日午後、夏季嵐が発生し、住宅・農作物保管庫・畜舎が合わせて600軒近く損壊する被害が出た。サランユー知事が両郡長に被害状況の調査を命じ、世帯ごとの支援に向けた手続きが進められている。気象庁の警報9号と10号で予告されていた強風と大雨が、北部の生活インフラを直撃した形だ。
ペッチャブーン2郡で5月9日午後の夏季嵐
事案はペッチャブーン県のロムガオ郡とロムサック郡で、5月9日午後から夕方にかけて発生した強い夏季嵐が原因だ。気象局が警報10号で予告していた「全国56県で雷雨・強風・大雨」のシナリオが現実化した形で、ペッチャブーンは特に影響が大きい県の一つとなった。風が強まったことで住宅の屋根が剥がれ、農作物保管庫の屋根が飛ばされ、畜舎が倒壊するケースが地区ごとに発生した。
知事サランユー氏が両郡長に調査命令、ロムガオ53戸+農業棟11棟
ペッチャブーン県知事のサランユー・ミトンカム氏は、ロムガオ郡長とロムサック郡長に対し、被害世帯を網羅的に調査するよう命じた。ロムガオ郡では暫定で5町19村が被害を受け、ロムガオ町、ヒンハーオ町、ナーサエン町、ナーサム町、ワンバーン町の各地区で住宅53戸が損壊。米倉・農作物保管庫・畜舎は合計11棟が被害を受けた。
ロムサック郡は9町に被害、合算で600軒近い損壊
ロムサック郡では9町に被害が及び、ロムガオと合算すると損壊した家屋・農業施設は600軒近くに達する見込みだ。被害世帯への補償手続きには郡レベルの被害認定が必要で、ペッチャブーン県は急ぎで現場確認を進めている。タイの地方行政は災害補償の支給額を世帯ごとに決定するため、調査結果を待つ家庭には数日から数週間の待機期間が発生する。
在タイ日本人の北部観光・移動への影響、5月の気候変動シーズン
ペッチャブーンはバンコクから車で約5時間の北部県で、観光地としてはプー・トゥップベルグ国立公園やカオコーへの玄関口として知られる。在タイ日本人駐在員の週末旅行先としても利用される地域で、5月10日から続く夏季嵐の影響で移動計画への影響も出やすい。気象局は引き続き警報9号・10号を更新中で、北部・東北部・南部の広範囲で雷雨と強風、大雨が予想されているため、当面は週末の北部移動を慎重に判断したい。