タイ気象局が警報9号を発出し、5月10日まで全国56県で雷雨・強風・大雨に警戒するよう呼びかけた。北部・東北部・東部・中部・バンコクと近郊の広範囲で不安定な気圧配置が続き、南部は東風が強まり大雨が予想される。鉄砲水と河川氾濫のリスクが高まる時期で、農家は果樹の補強、住民は雷雨時の屋外活動回避が必要となる。
タイ気象局が警報9号、56県で大雨・強風・雷雨警戒
タイ気象局が5月9日に発出した警報第9号によると、全国56県で5月10日まで雷雨と強風、一部で大雨の警戒が必要だ。対象は北部、東北部、東部、中部、バンコクと近郊、そして南部の各地域。これまでの警報7号(29県警戒)、警報8号(広域)から段階的に対象範囲が拡大しており、5月10日が悪天候のピークとなる見通しだ。
中国寒気団南下+海からの湿気、上層タイは雷雨と強風
メカニズムは前回までと同様で、中国大陸から東北部と南シナ海方面に寒気団が下りてきており、これと南風・東南風がタイ湾と南シナ海から運んでくる湿った空気が衝突することで大気が不安定化する。雷雨と強風が一気に発生しやすく、上層タイ各地(中部・北部)では竜巻に近い突風や雹を伴う強雷雨も想定される。雷雨が過ぎた後は気温が一段下がる予想だ。
南部は東風で大雨、鉄砲水と洪水のリスク
南部は東風が強まり、半島部沿岸を中心に大雨から非常に大雨レベルまでの降雨が予想される。鉄砲水、土砂崩れ、河川氾濫、市街地の冠水のリスクが高まり、低地や河川沿いの住民は事前の避難準備が必要だ。気象局は「累積降雨にも警戒」とし、短時間の局地的豪雨ではなく数時間〜数日の連続降雨も視野に対策を呼びかけている。
在タイ日本人の在宅勤務・移動計画見直し、農家は果樹防護を
在タイ日本人駐在員にとっては、5月10日にバンコク市内・近郊での通勤や出張がある場合、Grabタクシーの確保困難、地下駐車場の冠水、屋外イベントの中止リスクを織り込んでおきたい。農家向けには「果樹の補強、農産物・家畜の防護、健康管理」が呼びかけられている。MEAの計画停電エリアともコース上で重なる地域があるため、5月10日は屋内でできる仕事に切り替え、停電・大雨・道路陥没修復の三重影響を見越した行動計画が現実的だ。