タイ・プーケット県のパトン地区で2026年5月7日、観光警察(ツーリストポリス)がコカイン販売中の外国人2人を現行犯逮捕した。容疑者はナイジェリア国籍のサミュエル・エグブジョノマ・シラス氏とベルギー国籍のブルーノ・トランフィオ氏で、合計13.35グラムのコカインが押収された。両者ともタイのビザを大幅に超過した不法滞在状態であり、麻薬2級販売罪と入管法違反の併合罪で立件され、裁判後に国外追放される見通し。
5/7観光警察がパトンでコカイン取引現場検挙
事案の摘発は、プーケットの観光中心地パトン地区で外国人による麻薬販売の疑いが高まる中、観光警察が集中的に展開していた取締り活動の一環。情報収集を続けていた警察は5月7日、コカイン取引が行われているとされる現場2カ所に同時急襲した。
第一の現場はプラメッタ通り沿いの衣料品店の外、第二の現場はラットウティット通り沿いのコンビニエンスストア外。両現場ともパトンの中心商業エリアで、観光客と地元住民が日常的に行き交うエリア。観光客に偽装したり、衣料品店・コンビニの近くに溶け込む形での取引手口が確認された。
容疑者2人:ナイジェリア人+ベルギー人、ビザ500-762日超過
身柄を確保された2人の容疑者は、それぞれ異なる国籍。ナイジェリア国籍のシラス氏は、タイのビザを550日超(約1年半)も超過した不法滞在状態。ベルギー国籍のトランフィオ氏は762日超(約2年)とさらに長期にわたる不法滞在。
タイの観光地で長期不法滞在しながら麻薬販売を続けるパターンは、過去にも複数の摘発で確認されている。タイのビザ免除入国制度を悪用し、ビザ期限を意図的に超過した上で、観光客を相手にした売買ビジネスを継続する。両容疑者の長期不法滞在は、明らかに計画的な滞在パターンと判断される。
押収コカイン計13.35g、テープ包装で取引
押収薬物の内訳は、シラス氏から10.45グラム(黒とオレンジのテープで包装された状態)、トランフィオ氏から2.90グラム。両者合わせて13.35グラムのコカインが現場から押収された。
タイの末端流通価格でコカイン1グラムは数千〜1万バーツ規模で取引されており、押収量13.35グラムは13万〜13万バーツ超の市場価値を持つ。テープ包装は配送・販売時の単位パッキングを示しており、組織的な販売チャネルの存在を示唆する。
タイの観光地外国人麻薬取締りと国外追放運用
容疑者2人はパトン警察署に送致され、タイの法定手続きに沿って裁判を受ける。麻薬2級(ヘロイン、コカイン、メタンフェタミンに次ぐ規制レベル)の商業目的販売は厳しい量刑が規定されており、有罪確定後は刑期を終えた後に国外追放され、再入国は永久禁止となる。
在タイ日本人駐在員と旅行者にとって、プーケット・パトン地区での外国人麻薬取締り強化は、深夜のクラブ・バー・ナイトエリアでの「観光客風の見知らぬ外国人による販売勧誘」に絶対に応じない警戒感を再確認する材料となる。観光警察1155番への通報経路を含めて、不審な取引現場を見かけた際の対応プロセスを家族・同行者と共有しておく価値が高い。