タイ南部ソンクラ県バンクラム郡で、ハジヤイ技術カレッジへの入学が決まったばかりの15歳の少年が、友達5人で乗っていたサイドカー付きバイクをセダン車に追突され、重傷を負って右足を切断する痛ましい事故が発覚した。事故は5月1日夕方に発生していたが、母親が5月5日に公正な対応を求める形で記者団に証言した。
母親のパンヤチャー氏(47歳)によれば、息子のノン・プーミ君は友達5人と一緒に、家で飼っている牛の餌にする草を刈るためにサイドカー付きのバイクで出かけていた。地元の農家ではよく見られる日常の家事手伝いの場面である。事故現場はロップリラメスワーン通りのハジヤイ市方面行き車線、ターチャン区バンクラム郡内で、夕方の時間帯に高速で走ってきたセダン車が後方から強くバイクに追突した。
衝突はあまりにも激しく、プーミ君は道路上に投げ出された。母親が現場で目撃した最初の光景は、横たわった息子の右足首が前方に折れ曲がり、大量出血している姿だった。すぐに病院に搬送されたが、損傷の程度から右足の切断手術が必要となった。同乗していた友達のうち1人も脚を異常な形に骨折している。
プーミ君ら少年5人は、事故の数日前にハジヤイ技術カレッジへの入学クォータを受け、家族にとっての大きな喜びとなったばかりだった。プーミ君は母親に「お母さんの夢を叶えたよ」と告げ、入学後はアルバイトをして学費の一部を母に渡したいと意気込んでいた。技術カレッジの作業着(ショップ服)に自分の名前を刺繍し、母親の前で試着して見せたのは事故のほんの数日前だったという。
母親は涙ながらに公正な対応を求めて声を上げている。事故現場の状況、加害車両のスピード超過の有無、運転手の責任問題、そして今後の補償交渉の3点について、家族側として納得できる対応がなされない可能性を懸念しているためだ。タイの幹線道路ではサイドカー付きバイクや小型バイクで日常の用事を済ませる住民が多く、後方からの大型車両による追突事故は構造的に死亡・重傷リスクが高い。技術カレッジ入学を目前にしての悲劇に、地元社会の同情と公正な事故処理を求める声が広がっている。