タイ西部カンチャナブリ県ラドヤ郡で5月6日夜、2025年末に離婚した元婿が元妻の実家に侵入し銃撃を行う重大事件が発生した。義母、義弟が射殺され、義父も反撃を試みた末に銃撃を受けて死亡、計3人が亡くなる凄惨な事案となった。複数の負傷者も病院に運ばれ、警察ラドヤ署が犯人を追跡している。
通報があったのは午後7時20分で、ラドヤ警察署が緊急出動した。事件現場はカンチャナブリ県ムアン郡ラドヤ区のムー7にある住宅で、ラドヤ署の捜査員、パホン・ポルパユセナ病院の救急隊、ピタックカン財団の救援スタッフが現場入りした。到着時には家族が負傷者2人をすでに病院に向けて搬送した後だった。
把握されている2人の負傷者の状況は深刻だった。サリニー氏(54歳)は顔に1発、右肩に1発の銃撃を受けて重傷の状態である。サタヤ氏(32歳)はサリニー氏の息子で、右胸の上部に1発、胸の中央に1発を受けて病院に搬送された。それぞれの所属関係から、銃撃の標的が家族の複数のメンバーに同時に及んだことがうかがえる。
容疑者は被害者一家の元婿で、元妻とは2025年末に別離(離婚)した経緯があった。離婚後の感情のもつれが今回の犯行の動機とみられているが、警察は供述と物証の両面から事実関係の確認を続ける構えである。
タイ国内では夫婦間や離婚後の元配偶者間でのトラブルが銃器を使った重大事件に発展するケースが断続的に発生している。今回は元婿が元妻の実家を直接襲撃した形で、義母や兄弟、義父まで狙うという計画性の高い犯行となった。義父が反撃を試みて銃を奪おうとしたが、結果的に容疑者からの返り討ちで命を落とした構図も浮かび、抵抗側にも犠牲が出る悲劇的な展開となっている。警察は容疑者の身柄確保を最優先に追跡を続けている。