タイ南部チュムポン県ターセー郡で5月6日午後、ピックアップトラックのタイヤが走行中に爆発し、ハンドル制御を失って衝突する重大事故が発生した。乗っていたのは男女と子どもを含む計27人で、重傷2人・中等度3人・軽傷17人と全員が負傷する大規模な被害となった。運転手の供述によれば、ウボンラチャタニ県から親戚をスラタニ県の労働先に運ぶ移動の途中だったという。
通報を受けたのはターセー警察署で、ナンティヤ・ラックディ警察中佐(副捜査)とアヌラック・シーマーラ警察大尉(副巡査)が対応した。チュムポン高速道路警察、ターセー病院・チュムポン病院の救急隊、チュムポン慈善救援財団のスタッフも合流し、複数の救急車で負傷者を分散して各病院に搬送する大規模オペレーションとなった。
事故現場はペッチャケーセム道路の469+548km地点、ナクラタム区にあるクロンラム橋付近である。ナクラタム3叉路近くで、南向きレーン(下り)の橋頭部分に当たる地点だった。ピックアップトラックのタイヤが破裂したのと同時に車体のバランスが崩れ、運転手はハンドル操作で抑えきれずに横転または衝突の状態に至ったとみられる。
乗車していた27人は内訳として、重傷の状態で迅速な処置が必要だった2人、中等度の負傷で手術や精密検査を要する3人、軽傷で外来処置が中心の17人、加えて報道時点で詳細が公表されていない数人が含まれる。男女や子どもが混在していたことから、家族・親戚をまとめて1台の荷台に乗せて長距離を移動する典型的な構成と推察される。
タイの地方間移動では、ピックアップトラックの荷台を使って親戚を一括輸送するパターンが文化的に定着している。ただ27人という乗車人数は通常のピックアップが想定する積載人員を大きく上回っており、タイヤや車体への負担が高速走行中に蓄積された結果として今回の爆発に結びついた可能性がある。長距離・高乗員のピックアップ移動は今後も同様の重大事故リスクを抱える構造で、警察と地方自治体は荷台乗車人員の管理について改めて注意を呼びかけることになりそうだ。