タイ高速道路公社(EXAT/การทางพิเศษแห่งประเทศไทย)は2026年5月4日のチャットモンコル日(ラーマ10世戴冠記念日)に、3路線63料所で通行料を全日無料化する。対象時間は午前0時1分から24時までの丸1日。政府と運輸省の方針として休日の移動便宜と家計負担軽減を目的に実施される。
無料対象の3路線とその料所数は次の通り。チャルームマハナコーン高速(ディンデーン-バンナー-ダーオカノーン)が21料所、シーラット高速(チェーンワッタナー-バーンコーロー-シーナカリン)が32料所、ウドンラッタヤー高速(バーンパイン-パーククレット)が10料所。3路線を合計するとバンコク都心、スワンナプーム空港方面、パーククレット郊外、ノンタブリー方面、トンブリー側など首都圏移動の主要動線をほぼカバーする。
特に在タイ日本人にとって関係が深いのは、バンコク中心のディンデーン・ワッタナー方面に住む駐在員家庭がスワンナプーム空港へ向かう際に必ず利用するチャルームマハナコーン高速、ノンタブリー側の住宅エリアからのシーラット高速、そして郊外への週末ドライブで使うウドンラッタヤー高速だ。連休中の家族旅行・空港送迎・郊外ショッピングモール訪問のいずれでも、料所通過時の現金準備や ETC(Easy Pass)残高の心配なく走行できる。
チャットモンコルの日は、現国王ラーマ10世が2019年5月4日に正式戴冠した記念日で、タイの公的祝日。例年同日には王室関連の儀式・行事に加え、政府が公共交通や高速道路の無料化など国民への還元策を実施する。同社の発表によれば、5月中はチャットモンコルの日(5/4)以外にも、他の祝日に同様の措置が予定されているとのことで、5月後半の祝日にも同種の発表が続く可能性がある。
ETCゲート利用者については、無料時間帯はETCタグでの自動通過もそのまま機能し、料金は徴収されない仕組みだ。バーストガード(バーが上がる前に進入してトラブルになる)に関する注意は通常通りで、ゲート前で減速し確実に通過することが求められる。混雑予想として、5月4日は連休最終日で郊外からバンコク戻りの車両が集中する可能性が高い。午後3〜8時のラッシュ帯は無料化の効果で交通量が通常以上に膨らむ可能性があるため、空港送迎などタイミングがシビアな移動は早朝または深夜帯の利用が安全だ。
なお、無料化対象はEXAT(タイ高速道路公社)管轄の上記3路線のみで、ドンムアン・トールウェイ(北部高速・私営)、モーターウェイ7号線(パタヤ・チョンブリ方面)、モーターウェイ9号線(外環状)は通常通り有料となる点に注意が必要だ。空港のZIPAIR冬ダイヤや日本航路の便名を確認した上で、出発前の高速ルート選定で混雑回避ルートを抑えておきたい。