ナラティワート県で、タイに住む子供34人がゴーロック川を不法に渡ってマレーシア側の学校に通っていたことが発覚した。マレーシアの当局が違法な越境を検出したのがきっかけだった。
子供たちの多くはタイ側に自宅があるマレー系の住民だ。彼らは正規の国境検問所を通らず、川を渡る非公式なルートでマレーシアのランタウパンジャン地区に入り、毎日の通学に使っていた。地元では昔から行われてきた慣行だが、マレーシア側の取り締まりで表面化した。
ナラティワート県知事のブンチュアイ・ホムヤームイェンは、報道を受けてただちにコタバルの在マレーシア・タイ総領事と連携し、34人全員の安全を確認した。子供たちに危害はなく、マレーシア側からも寛大な対応を得たという。
知事は保護者に対し、今後は正規の国境通過書類を取得して公式な検問所を利用するよう呼びかけた。手続きを踏めば合法的に越境通学は可能だという。
タイ南部の国境地帯では、言語や文化がマレーシアと共通するマレー系住民が多く、日常的に両国を行き来する生活が根づいている。教育の選択肢としてマレーシアの学校を選ぶ家庭も少なくない。今回の一件は、国境線をまたぐ暮らしの現実を改めて浮き彫りにした。
